- 店主コメント
- スペック
- ブランド
店主コメント
ASTA GEAR といえばテントのイメージが強いですが、その陰でひっそりと輝くのが、このバックパック。
28 + 10L という大きさは、山と道でいえば MINI / MINI2 あたりに相当。
この容量は 2泊3日〜3泊4日の行程に最適です。
自分個人としても、この日数の行程が多いため、Jianshan が最も使用頻度が高いバックパックの1つになっています。
それでは、Jianshan の特徴を1つずつ見ていきましょう。
背面ベンチレーション
まず、28Lという小さめな容量であるにも関わらず、フレームが入っていること。
フレーム入りバックパックをネガティブに見るハイカーが多いのは事実ですが、あえてフレームを入れているのには理由があります。
それは、夏の暑い時期のハイキングで問題となる、背面の蒸れを解消することを優先しているためです。
フレームレスのバックパックでは、バックパックの背面が体に密着することによる蒸れや湿気が避けられません。
自分も、この問題を解決するために後付けのメッシュをバックパックに取り付けていた時期がありましたが、こういったメッシュは重量増につながるうえに、見た目があまりクールではないため、結局、使わなくなりました。
国産メーカーのバックパックには、高温多湿な日本の気候を考慮して、20~30Lの比較的小さなバックパックでもフレームを入れて背面のベンチレーションを確保しているものがありますが、海外メーカーのバックパックでULを意識したモデルでは、ほとんどがフレームレスになっています。
背面ベンチレーション機能が備わった小型のバックパックを1度使ってしまうと、その快適さが、なかなか手放せなくなってしまうところがあります。
フレームによる負荷分散
フレーム入りバックパックのも1つのメリットが、荷重の負荷分散になります。
この手のULバックパックを使うハイカーは、ベースウェイトが4.5~5.5kg、パックウェイトが7.5~8.5kgに収まることが多いかと思います。
10kg以下の荷重であれば、ヒップベルトは必須でなく、むしろ腰まわりの動きやすさを優先して、積極的にヒップベルト無しのバックパックを選ぶハイカーも多いでしょう。
しかし、フレーム無し・ヒップベルト無しのバックパックの場合、全ての荷重がハイカーの両肩にかかることになります。
10kg以下とはいえ、何日間も荷重が両肩にかかり続けると、やはり首や肩周りの故障になつがるリスクが大きくなります。
28Lという小さな容量でも、フレームを採用することで荷重を腰と肩に分散させ、体への負担を軽減することができます。
さらに、フレーム入りバックパックは荷崩れを防ぎ、バランスのとれたパッキングをし易くしてくれます。
脱着式ヒップベルト
Jianshan には、脱着式のヒップベルトが付属します。
ヒップベルトは2種類あり、しっかしとした腰サポートが行えるクッション性のあるタイプと、ウェビングのみのタイプがあります。
前者のヒップベルトには左右それぞれに大型のジッパーポケットが備わっているため、ここに行動食や地図、スマホなどを入れることができます。
後者のヒップベルトは、腰サポートを行うものではなく、行動時にバックパックの揺れを防ぐ目的で使用します。
いずれのヒップベルトも使わずに、バックパックを使うことも可能です。
アタッチメントループ
大型メッシュポケットの左右には、トレッキングポールを取り付けるためのループが、それぞれ2か所備わっています。
バックパックの底面には、クローズドセルマットなどを取り付けるためのループがあります。
また、メッシュポケット中央部分のバンジーコードはXの字になるように脱着式クリップで固定されており、マットを縦方向に配置したり、ヘルメットを固定するために使うことができます。
クリップの取り外しは、ワンタッチで片手で行えます。
メッシュポケット付きショルダーストラップ
他社のバックパックでは後付けすることが多い、ショルダー部分のメッシュポケットですが、Jianshan には、これらが標準で備わっています。
左右のショルダーストラップにそれぞれ1つずつ、メッシュポケットがあり、行動食やスマホを収納することができます。
自分は、付属品のヒップベルトを使わない派なので、この2つのメッシュポケットにクマよけスプレー、行動食、スマホ、地図を入れて、いつも歩くようにしています。
この2つのメッシュポケットのおかげで、ファニーパックの出動機会がかなり減りました。
計算されたサイドポケット角度
Jianshan のサイドポケットは、かなり角度がつくように設計されており、行動中にペットボトルが取り出しやすいようになっています。
非常に小さなギミックですが、行動中に何度も行うアクションなので、大きなストレス軽減に貢献しています。
ただし、完全にショルダーストラップを緩めずに、ペットボトルが取り外せるわけではありません。
この手の小型バックパックは、ヒップラインがかなり上の方に来るため、どれだけサイドポケットに角度をつけても、多少はショルダーストラップを緩めないと、おそらくは手がペットボトルに届かないと思います。
それでも、この角度のおかげで、サイドポケット内の荷物が取り出しやすくなっていることは間違いありません。
Jianshan まとめ
これだけの機能・性能をもって、この価格を実現できるのは、ASTA GEAR の Jianshan だけだと自信を持って言えます。
そして、実際に使ってみると、細かいギミックを含めて細部まで本当に考え抜かれ、改善を重ねてきたバックパックであることが感じ取れます。
山やトレイルを走り抜けるように身軽にハイキングしたい方に、ぜひお勧めのバックパックです。
本体重量
ナイロン/X-PACモデル:690g
DCFモデル:630g
容量
28 + 10L
素材
ブラウン:40D リップストップナイロン、210D ダイニーマ
レッド/グリーン/オレンジ: 40D x-PAX、210D ダイニーマ
DCF:ダイニーマ
高品質なテント・バックパックを開発する、中国のメーカー。Wildernessをこよなく愛するハイカー達によって、2010年に設立される。
ギアを通じて自然とつながることをミッションに掲げ、そのミッションを達成するために、デザイン・設計・製造などの主要部門を全て自社内で持つ。
ASTAは中国語で「星(Star)」を意味する。
Jianshan
¥18,000 – ¥25,000
28+10L、脱着式ヒップベルト、メッシュポケット付きショルダーストラップ、フレーム入りバックパック。
- 店主コメント
- スペック
- ブランド
店主コメント
ASTA GEAR といえばテントのイメージが強いですが、その陰でひっそりと輝くのが、このバックパック。
28 + 10L という大きさは、山と道でいえば MINI / MINI2 あたりに相当。
この容量は 2泊3日〜3泊4日の行程に最適です。
自分個人としても、この日数の行程が多いため、Jianshan が最も使用頻度が高いバックパックの1つになっています。
それでは、Jianshan の特徴を1つずつ見ていきましょう。
背面ベンチレーション
まず、28Lという小さめな容量であるにも関わらず、フレームが入っていること。
フレーム入りバックパックをネガティブに見るハイカーが多いのは事実ですが、あえてフレームを入れているのには理由があります。
それは、夏の暑い時期のハイキングで問題となる、背面の蒸れを解消することを優先しているためです。
フレームレスのバックパックでは、バックパックの背面が体に密着することによる蒸れや湿気が避けられません。
自分も、この問題を解決するために後付けのメッシュをバックパックに取り付けていた時期がありましたが、こういったメッシュは重量増につながるうえに、見た目があまりクールではないため、結局、使わなくなりました。
国産メーカーのバックパックには、高温多湿な日本の気候を考慮して、20~30Lの比較的小さなバックパックでもフレームを入れて背面のベンチレーションを確保しているものがありますが、海外メーカーのバックパックでULを意識したモデルでは、ほとんどがフレームレスになっています。
背面ベンチレーション機能が備わった小型のバックパックを1度使ってしまうと、その快適さが、なかなか手放せなくなってしまうところがあります。
フレームによる負荷分散
フレーム入りバックパックのも1つのメリットが、荷重の負荷分散になります。
この手のULバックパックを使うハイカーは、ベースウェイトが4.5~5.5kg、パックウェイトが7.5~8.5kgに収まることが多いかと思います。
10kg以下の荷重であれば、ヒップベルトは必須でなく、むしろ腰まわりの動きやすさを優先して、積極的にヒップベルト無しのバックパックを選ぶハイカーも多いでしょう。
しかし、フレーム無し・ヒップベルト無しのバックパックの場合、全ての荷重がハイカーの両肩にかかることになります。
10kg以下とはいえ、何日間も荷重が両肩にかかり続けると、やはり首や肩周りの故障になつがるリスクが大きくなります。
28Lという小さな容量でも、フレームを採用することで荷重を腰と肩に分散させ、体への負担を軽減することができます。
さらに、フレーム入りバックパックは荷崩れを防ぎ、バランスのとれたパッキングをし易くしてくれます。
脱着式ヒップベルト
Jianshan には、脱着式のヒップベルトが付属します。
ヒップベルトは2種類あり、しっかしとした腰サポートが行えるクッション性のあるタイプと、ウェビングのみのタイプがあります。
前者のヒップベルトには左右それぞれに大型のジッパーポケットが備わっているため、ここに行動食や地図、スマホなどを入れることができます。
後者のヒップベルトは、腰サポートを行うものではなく、行動時にバックパックの揺れを防ぐ目的で使用します。
いずれのヒップベルトも使わずに、バックパックを使うことも可能です。
アタッチメントループ
大型メッシュポケットの左右には、トレッキングポールを取り付けるためのループが、それぞれ2か所備わっています。
バックパックの底面には、クローズドセルマットなどを取り付けるためのループがあります。
また、メッシュポケット中央部分のバンジーコードはXの字になるように脱着式クリップで固定されており、マットを縦方向に配置したり、ヘルメットを固定するために使うことができます。
クリップの取り外しは、ワンタッチで片手で行えます。
メッシュポケット付きショルダーストラップ
他社のバックパックでは後付けすることが多い、ショルダー部分のメッシュポケットですが、Jianshan には、これらが標準で備わっています。
左右のショルダーストラップにそれぞれ1つずつ、メッシュポケットがあり、行動食やスマホを収納することができます。
自分は、付属品のヒップベルトを使わない派なので、この2つのメッシュポケットにクマよけスプレー、行動食、スマホ、地図を入れて、いつも歩くようにしています。
この2つのメッシュポケットのおかげで、ファニーパックの出動機会がかなり減りました。
計算されたサイドポケット角度
Jianshan のサイドポケットは、かなり角度がつくように設計されており、行動中にペットボトルが取り出しやすいようになっています。
非常に小さなギミックですが、行動中に何度も行うアクションなので、大きなストレス軽減に貢献しています。
ただし、完全にショルダーストラップを緩めずに、ペットボトルが取り外せるわけではありません。
この手の小型バックパックは、ヒップラインがかなり上の方に来るため、どれだけサイドポケットに角度をつけても、多少はショルダーストラップを緩めないと、おそらくは手がペットボトルに届かないと思います。
それでも、この角度のおかげで、サイドポケット内の荷物が取り出しやすくなっていることは間違いありません。
Jianshan まとめ
これだけの機能・性能をもって、この価格を実現できるのは、ASTA GEAR の Jianshan だけだと自信を持って言えます。
そして、実際に使ってみると、細かいギミックを含めて細部まで本当に考え抜かれ、改善を重ねてきたバックパックであることが感じ取れます。
山やトレイルを走り抜けるように身軽にハイキングしたい方に、ぜひお勧めのバックパックです。
本体重量
ナイロン/X-PACモデル:690g
DCFモデル:630g
容量
28 + 10L
素材
ブラウン:40D リップストップナイロン、210D ダイニーマ
レッド/グリーン/オレンジ: 40D x-PAX、210D ダイニーマ
DCF:ダイニーマ
高品質なテント・バックパックを開発する、中国のメーカー。Wildernessをこよなく愛するハイカー達によって、2010年に設立される。
ギアを通じて自然とつながることをミッションに掲げ、そのミッションを達成するために、デザイン・設計・製造などの主要部門を全て自社内で持つ。
ASTAは中国語で「星(Star)」を意味する。